スパイスの種類
印はスリランカで流通しているスパイスです。

種類:ターメリック  
学名:Curcuma longa
シンハラ語:カハ
利用部位:根茎

効能

肝臓炎や胆道炎などに用いられ、漢方では止血効果があるとされているスパイスです。また、「ターメリック」の浸剤には、皮膚炎を促す皮膚真菌の殺菌作用が認められています。さらに「ターメリック」から抽出した「クルクミン」には、肝臓の解毒作用をアップさせ、ガラクトーゼ処理作用を促進させる効果も期待され、肝臓の機能を助ける薬剤効果があるそうです。

利用法

カレー粉の主原料。油によく溶け、カレーをはじめインド料理などのスパイスとしては欠かせません。高価なサフランの代用品としてブイヤベースやパエリア、ピラフなどにも使えます。たくあん漬けの着色にも利用されています。下ごしらえか調理の途中で加え、よく加熱すると臭みが消えて色も出やすいです。
スリランカでは,カレーをはじめとする料理の着色や調味,布の染色(僧の服)に利用されます。

種類:ナツメグ/メース
学名:Myristiba fragrans
シンハラ語:サディッカ
利用部位:ナツメグ/種子の仁 メース/仮種皮茎

効能

漢方では下痢や腹痛の直すのに、また乳腺の発育や消化不良などに使用されている天然薬剤です。日本では古くから、食欲改善などに用いられてきました。

利用法

ハンバーグ、ミートローフといったひき肉料理に粉末を混ぜ込みます。ポテト、キャベツなどの野菜料理、クッキー、ドーナツなどの菓子の生地にも用いられます。メースはにごらないので薄い色の料理に使ってもよいです。使う直前にホールをひいて用いると香りが引き立ちます。

種類:カルダモン  
学名:Elettaria cardamomum
シンハラ語:エナサル
利用部位:果実(使用時は種子)

効能

伝統的に芳香性の健胃剤や駆風剤(消化管のガスを排除させるためのもの)、消化不良に使用されています。またその成分に含まれる「シネオール」の防腐作用は非常に人気があり、その他にも強壮効果や強い消臭効果が見込めるスパイスです。

利用法

カレーの主原料となるほか、ソース、ドレッシング、ピクルス、肉・魚料理の臭み消し、あるいは菓子などの香りづけとして粉末状で広く利用されています。またコーヒーや紅茶にもよく使われます。

種類:アーティチョーク
学名:不明
シンハラ語:アラ スーリヤカンタ
利用部位:葉,根,蕾

効能

葉や根には肝臓や消化器の強壮作用、血液中のコレストロールを下げる効果があります。

利用法

サラダや料理のつけあわせにします。葉も乾燥させて利用できます。

種類:ペッパー  
学名:Piper nigrum
シンハラ語:ガンミリス
利用部位:果実,種子

効能

消化管に与える作用が強いスパイスです。腸に溜まったガスを排除し、毒素の発生を抑える効果があります。また消化管の蠕動運動を促し、消化不良を改善する作用が見込めます。特に「ブラックペッパー」は胃液の分泌を刺激し、食欲増進効果を図る上でも利用され、漢方では発汗作用や感染症に用いられるクスリです。

利用法

ブラックペッパーは肉料理をはじめ野菜炒め、スープ、サラダ、ラーメン、スパゲッティーなどに、ホワイトペッパーは魚料理やグラタン、ホワイトシチューといった色の白い料理など、さまざまな料理に利用されています。スリランカでは,粒のまま売っています

種類:オールスパイス
学名:Pimenta dioica
シンハラ語:スワダサヤマリアアティガサッワ
利用部位:果実

効能

薬理作用としては、「オイゲノール」を主成分にしているため、「クローブ」と同じ作用が見込めます。またその抗菌性を調査した研究では、優れた効果を発揮しています。

利用法

多様な食材と相性がよく、ホールはスープ、シチューなど煮込み料理、マリネなどに加え、粉末はケーキやドーナツなど菓子生地に練り込みます。精油は香料として化粧品や整髪料などにも用いられています。

種類:レモングラス  
学名:Cymbopogon citratus
C.flexuosus
シンハラ語:セーラ
利用部位:葉,茎

効能

レモングラス油は、心を刺激し、生気を回復させてエネルギーを充電しますので、精神的に疲労困憊しているときに役立ちます。精神を高揚させ、心の中にわだかまっていたものを解き放つ力があります。

利用法

虫除けの効果があり、作用がかなり激しいです。
種類:コリアンダー  
学名:Coriandrum sativum
シンハラ語:コッタマリ
利用部位:種子
効能
種子には消化を促進させたり,鎮静作用があります。
利用法
インド,ベトナム,台湾など東南アジア料理に使えます。

種類:アサの実
学名:hemp seed
シンハラ語:カンサ
利用部位:果実

効能

スパイスとして食欲増進のほか,古代中国では強壮など薬用としても利用されていました。

利用法

菓子類に用いられています。油脂分が豊富なために食油などの原料にもされています。また,小鳥の餌としても古くから利用されています。

種類:アジョワン
学名:trachyspermum ammi
シンハラ語:不明
利用部位:種

効能

強力な殺菌・防腐作用があります。また,腸内ガスの発生を抑える効果があり,デンプン質の料理に用いられるのも,この理由からです。このほか,インドでは二日酔いの薬としても用いられます。

利用法

 その粉を他のスパイス類と混合し、インド料理に広く用います。殺菌力の強いチモールを多量に含むので、防腐剤、消毒液に利用されるほか、生薬として漢方の処方にも用いられます。インドでは産出量のほとんど全てを国内消費用に向けており、極めて海外への輸出は少なく、入手できない場合には、タイムで代わりに使用されます。

種類:アニス
学名:Pimpinella anisum
シンハラ語:アサモダガム
利用部位:種

効能

殺菌,消毒,消化促進,口臭消しなどの作用があります。インドでは,食後にアニスの種子をかむ習慣が今日でも残されています。薬用しては,健胃整腸,去痰などに用いられています。

利用法

甘い香りと味が、焼き菓子などのスパイスとして好まれ、ケーキやクッキーなどによく使われています。
また、種から抽出される油が、食前酒やリキュールの味つけに使われています。

種類:シナモン  
学名:Cinnamomum zeylanicum
シンハラ語:クルンドゥポトゥ
利用部位:樹皮

効能

古くから、内科的な病気の万能薬として利用されてきた代表的なスパイスです。用途が広く、主に発熱や悪寒、嘔吐などに用いられていますが、これらの薬理作用は主成分である「シナミックアルデヒド」によるものと考えられています。

利用法

パイやドーナッツなどの菓子に粉末を混ぜるかまぶしたり、紅茶などの飲料にスティックで風味をつけます。カシアはカレーやピラフ、炒め物といった塩味系の料理に使われます。

種類:クローブ  
学名:Syzygium aromaticum
シンハラ語:カラブナティ
利用部位:蕾

効能

成分の「オイゲノール」には抗酸化作用があります。この作用が身体を酸化や老化から守る効果があります。日本では17世紀あたりから「クローブ」の精油、「丁香油」が精製され、切り傷や歯痛、やけど、ひび割れ、痔などに用いられていました

利用法

 チョウジは大きさ、色合いも重要だが、欠落部分がなく、異物が混入していないのが良品です。振ると、下に粉が溜まるようなビニール袋入りは不良品です。
 香辛料としてカレー、肉料理、製菓、ウスターソース、ミートソース、ケチャップなどに利用します。ガラムマサラは何種類かの香辛料をブレンドしたものだが、チョウジは不可欠の材料の一つです。

種類:チリ  
学名:Capsicum annuum cv.
シンハラ語:ミリス
利用部位:果実

効能

唾液や胃液の分泌を促進するため消化を助けるほか、カプシサイシンには発汗作用があり食欲増進にも効果があります。薬用としてもさまざまに用いられています。アルコールエキスは神経痛などの温湿布に外用されています。

利用法

辛口の種類のものは、メキシコ料理や韓国料理、インドや東南アジアの料理などに、パプリカなどの甘口の種類も肉・魚料理やサラダ、ソースなど西洋料理にと世界各国のさまざまな料理に使われています。

種類:クミンシード  
学名:Cuminum cyminum
シンハラ語:スードゥル
利用部位:種子

効能

消化を促進し、胃腸内にガスがたまるのを防ぐ作用があります。またインドやアジアの熱帯地域では、下痢や腹痛の治療薬として、また肝機能を高めるために利用されています。

利用法

インドのカレー、アフリカ北部のクスクス、テキサスのチリコンカンなど個性の強う料理の風味づけとして、各国でさまざまな料理に利用されています。インドのガラムマサラやパンチフォロン、チリパウダーなどミックススパイスとして用いられることも多いです。
種類:フェンネル
学名:Foeniculurn vulgare
シンハラ語:不明
利用部位:不明
効能

身体を温め食欲を増進し、消化を促進するほか、口臭消し、にも優れた効果があります。薬用としては強壮、視力回復、また漢方では健胃、駆風、去痰などに用いられています。
利用法

葉は魚料理のほか、肉料理、ピクルス、マリネ、またビネガ−やオイルの香料としても利用できます。種子はそのままか砕いてカレ−、ザワ−クラウト、パン、菓子類に加えるほか、ハ−ブティ−などに利用できます。風味は穏やかなので、多少使いすぎても失敗はありません。
種類:オレガノ
学名:不明
シンハラ語:不明
利用部位:不明
効能

肉などの臭みを消すほか、防腐作用があります。また、昔は興奮剤や強壮剤、健胃、整腸、虫くだし、毒グモやサソリの解毒剤などとして用いられてます。
利用法

パスタやピザ、肉の煮込み料理、ソ−ス、ドレッシングなどにふりかけたり、刻み込んだりして用います。また、トマトと相性がよいスパイスです。メキシコ料理のチリパウダ−にも利用されています。そのほか、ポプリなどにも使われています。
種類:タイム  
学名:不明
シンハラ語:タイムン コラ
利用部位:葉
効能

肉の生臭みを消すとともに、強力な殺菌・防腐作用があります。また、食欲を増進し、健胃・整腸の作用があるほか、咳止めや気管支炎、風邪など呼吸器系の疾患にも効果があります。
利用法

肉や魚介類などの料理に一緒に煮込んで消臭や香りづけにします。ソ−ス、ドレッシング、チ−ズ、バタ−、ティ−、ビネガ−などの風味づけに。風味が強いので量は控えます。そのほか、歯磨きやマウスウォッシュの香料、ポプリ、リ−スなど幅広く利用されています。

プロジェクト S メニューへ

TOPへ